Vol.45 ポール・スミスの人気を考える:1 |
明けましておめでとうございます。長谷川時雨です。
さて、現在、日本で抜群の人気を誇るポール・スミス(Paul Smith)
Gooでアンケートされていた、20代で身につけているとお洒落だと思うブランドNo1でした。
(前回のメルマガ参照→ http://www.aisis.ne.jp/color/mail/f15.html#2 )
今回はポール・スミスがなぜ人気あるのかを考えてみました。
ポール・スミスはご存知イギリスのファッションデザイナーで、彼の持つブランドです。
しばし、自ら語るようにポール・スミスを一言で表すなら、
「ひねりのあるクラシック」と定義されています。
伝統的でトラディッショナルなクラシックのスタイル(技術、仕立て)を崩さずに、
現代的な遊び心を加えるのがポール・スミスの特徴です。
例えば同じ丸井のビルに入る他のファッションブランドと比較したら、
ポール・スミスのデザインは流行遅れに感じるかも知れません。
それは他の(モード)ブランドが流行のデザインでクラシックスタイルを
崩して構築していることに対し、ポール・スミスは崩しません。
クラシックスタイルを基調としつつも、遊び心のあるアイディアやひねりを加えます。
クラシックスタイルを流行のデザインにするというのは簡単に見えるが、本当は難しいことです。
スーツのような伝統のあるクラシックスタイルは、触る箇所がほとんどないと
言われる節約の大きい中で破壊し、再構築出来るデザイナーはほとんどいません。
クラシックスタイルを忠実に守っているからこそ、流行廃りに影響されず、
突飛なデザインもなく、また格調高く見えます。
メンズファッションというのは元来そういうものだと思います。
ファッションに多少なりとも興味ある人はポール・スミスを避ける傾向があると思っていました。
しかし堂々のNo.1に輝いた所以は何なのか?長谷川時雨流分析をしてみたい!
この続きは次回にお話したいと思います。
FROM:長谷川時雨(ハセガワシグレ)
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heavenlyの色彩&ファッショントークマガジン vol.37/2008年01月16日掲載 |
Vol.46 ポール・スミスの人気を考える:2 |
日本で抜群の人気を誇るポール・スミス(Paul Smith)。
Gooでアンケートされていた、20代で身につけているとお洒落だと思うブランドNo1。
堂々のNo.1に輝いた所以は何なのか?長谷川時雨流分析をしてみたい!
そいうところで先月は終わりましたね。
(先月号はこちら→ http://www.aisis.ne.jp/color/mail/f16.html )
それでは早速、長谷川時雨流分析開始!
ファッションに多少なりとも興味ある人はポール・スミスを避ける傾向があると思ってました。
流行になびかないトラッドなスタイルは、『カッコイイと言われるスーツを着たい!』という場合は
避けた方が無難だからです。
逆にファッションに対してそこまで強い興味や意思を持っていない人は、
このポール・スミスはブランドイメージという観点からも、強い味方になってくれる。
後者で選ぶ人が多いからこそ、GooランキングNo1になったと思います。
女性に支持されやすいブランドでもありますが、伝統的かつ無難なスタイルに裏地を見てみると
ストライプ柄やパステルカラーの色彩など、綺麗な色使いが人気ある理由の一つかも知れません。
またポール・スミス自身のスタイリングを見たら分かるように、
このブランドのもう一面の魅力はスタイリングの妙です。
トラディッショナルなスタイルの服だからこそ、古着等の異なる様式と組み合わせる楽しみが出来る。
難易度は高いですが、スタイリングを身につけるとまた自分の価値観、センス、世界感を広げることが
可能になる。
ある程度の知識と経験を経た後にまたポール・スミスというブランドを見直すと、
俄然このブランドの持つ本当の魅力が分かるようになってきます。
そういう意味ではこのブランドはファッション初心者にとって実に分かりにくいという一面を持っている
不思議なブランドでもあるんじゃないかなと思います。
個人的にファッションとはシルエットだと思っていました。
そして今でもかなりの部分で思ってます。
ポール・スミスのシルエットは正直、流行(モード)とは離れた位置にあり、
手に取る以前にパッと見ただけで敬遠してたわけです。
ところがモードとして、最先端のファッションビルに大きいテナントを占拠し、
常に人気上位の位置に君臨する。
これは何故だろうか。
もちろん販売戦略、ブランドイメージ、色彩などの色使い等、このブランドの魅力はたくさんありますが、
やっぱりファッションの入門から卒業まで面倒を見てくれる懐の大きい位置づけにあるようなブランド
だからだと思う。
個人的には入門しなかったブランドですが、卒業する前には一度手にとってみようかなと思えます。
メンズファッションというのは突き詰めればクラシックに回帰するのかなと最近は考えてます。
そこにポール・スミスというブランドが選択肢に入っても何もおかしくないです。
それほど初心者にも優しく、(ファッションについて)いろんな経験を経た人でも突き詰めることが
出来る位置に存在し、長年人気を保っている稀有なブランドです。
以上、長谷川時雨流ポール・スミス分析でした!
FROM:長谷川時雨(ハセガワシグレ) |
heavenlyの色彩&ファッショントークマガジン vol.38/2008年02月16日掲載 |
休載 |
今月は、執筆者 長谷川時雨さんが多忙なため、休載とさせて頂きます。
楽しみにして頂いていた方には、大変申し訳ございません。
来月より通常再開致しますので、今後とも宜しくお願い申し上げます。
heavenlyの色彩&ファッショントークマガジン スタッフ一同 |
heavenlyの色彩&ファッショントークマガジン vol.39/2008年03月16日掲載 |
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