みなさん、「移調」「転調」という言葉を聞いたことがありますか?
この質問をすると『「胃腸」やったら持ってるでー』と必ず返事が返ってくるのが、私が住んでいる大阪。でも、ここで負けずにレッスンを進めるのがかがわりょうこバーチャルピアノ教室。
それではレッスンに入りましょう。今日は「調」についてのお話です。
これはみんなが知ってる「ハ長調」の音階ですね。正しい指使いで弾けますか?
忘れた人は第3回で確認、確認★
では、どうしてこれが「ハ長調」という名前なのでしょう。
長調と短調の音階の違いについては第7回,第8回のレッスンでやりましたね。では「ハ」の持つ意味は?
これは 日本名の音階から来ています。
「ドレミファソラシド」を日本名では「はにほへといろは」といいます。
だから「チューリップ」を日本名で歌ったら、「はにほー はにほー とほには にほにー」。
ちょっとマヌケな感じになっちゃいますねぇ。
それぞれの音名から始まる調が存在します。
「へ」音から始まる短調は「へ短調」、「イ」音から始まる長調は「イ長調」ですね。
ここまではカンタンカンタン!
では、「シ」のフラットから始まる長調はなんというでしょう??
「シ」は日本名では「ロ」で、そのままなら「ロ長調」なんだけどなぁ・・・・
では、下の図を見てください。
フラットがついた音は「変」をつけて表します。
たとえば、ラのフラットなら「変イ」て感じ。とすると、 「変ロ」長調
となりますね。
「ハイドン ピアノ・ソナタ 変ホ長調」とか「ショパン プレリュード 変ニ長調」 なんていうのを見たことありませんか?「変」って何?変な調?って思っていた人。これで解決!ちなみに「シャープ」は「嬰(えい)」と表します。
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いろんな調で曲は弾ける!バッハのメヌエットでチャレンジ! |
どの音からも、半音の位置に気をつければ、長音階、短音階がそれぞれつくれることは7,8回目のレッスンと今回のレッスンでわかっていただけたと思います。
ということは、どんな調でも「チューリップ」が弾けるといことですね。(別にチューリップじゃなくてもいいけど)
ある曲を違う調で弾くことを、移調といいます。どんな調にでもぱぱっと移調して演奏ができると、歌の伴奏をしてあげるときに、歌う人の声の高さにあわせてあげられるのでとっても便利。
ちょっとチャレンジしてみませんか?
この曲はJ.SBach(バッハ)作曲のメヌエットのメロディをカンタンにしたものです。両手で弾いてみたい人は「プレ・インベンション」(全音楽譜出版社 刊)P.20に掲載されていますので、興味がある人はがんばってみてください。
今回のレッスンでは、
この曲を「ハ長調」・「ヘ長調」へ移調して弾いてみましょう。
楽譜はト長調です。ハ長調で弾く場合は「ソ」から、「ヘ長調」で弾く場合は「ド」の音から始めます。
カンタンに出来たーという人はさらに「ニ長調」・「変ロ長調」もチャレンジしてください。
ポイントは最初の音をどの音で弾くかを見つけること。それから、元の曲をしっかり練習して覚えることも大切です。
ここまでレッスンを続けてこれたあなた!ほんとうにがんばりましたね!
もう「こっそり」弾かなくても、ダイジョウブ!いろんな曲にチャレンジして、いろんな人に聴かせてあげてください。もっともっとピアノがうまくなりますよ! |